糖尿病は膵臓から分泌されるインシュリンというホルモンの働きに問題が生じることで、体内における血糖値(ブドウ糖の割合)が異常に高くなり、様々な症状を引き起こす病気です。
糖尿病になると脱力感や疲労などの症状があらわれ、重症化すると動脈硬化や腎臓障害や動脈硬化や網膜症などの合併症を引き起こし、最悪の場合には死に至る可能性もあります。

糖尿病には原因の異なる1型と2型の2種類のタイプがあります。日本人の場合、全体の1割程度が1型糖尿病、残りの9割程度が2型糖尿病だとされています。
1型糖尿病は膵臓でインシュリンを生産するメカニズムに問題が発生し、インシュリンが正常に分泌されなくなることで発症します。小児期から思春期にかけて発症することが多く、肥満とは関係なく発症することが特徴となっています。
1型糖尿病は膵臓の病気であるため、原則としてインシュリン注射による治療が行われます。

一方で、遺伝的体質によりインシュリンの分泌量が少ない人に、運動不足や過食などの原因が重なることで発症するのが2型糖尿病です。いわゆる生活習慣病と呼ばれる糖尿病はこのタイプであり、患者には肥満の成人が多いことが特徴とされています。
2型糖尿病の初期段階では食事療法や運動療法などの治療が行われますが、重症化するとインシュリン注射による治療が必要になります。
2型糖尿病では、生活習慣の改善による発症の予防や、早期の段階での治療に取り組むことが重要です。