糖尿病は、血液中の血糖値がなかなか下がらないという病気であり、治療には長い期間を要します。
治療には生活習慣の改善が必要であり、その指導は看護師が行います。看護師は、食事内容をはじめ運動習慣の指導などを主に行いますが、それだけが看護師の仕事ではありません。
看護師は、合併症を発症しないように患者の様子を観察するとともに、合併症予防のためのケアの方法も指導します。
糖尿病の合併症としては、末しょう神経障害や糖尿病足病変があげられます。足に皮膚潰瘍をはじめとして壊疽や感染症を起こしてしまい、処置を怠ると足を切断しなければならないといった事態になりかねません。

このような合併症を発症しない、あるいは早期にその症状を発見するためには、フットケアを丁寧に行うことが必要です。
具体的なフットケアとして看護師が患者に指導する内容としては、まず足の観察をあげることができます。早期発見と早期治療のためには、毎日足の様子を観察して変化をいち早く察知することができるようにすることが大事です。
また、足を傷つけないということも具体的な指導のひとつです。足の爪を切りすぎないことをはじめ、自分の足に合ったサイズの靴を履くこと、靴下を履いて足を保護することなど、ケースに合わせて細かな指導をしていきます。
足を清潔に保つことも指導として大事で、足の洗い方や足のケアの仕方を主に指導します。
このほか、怪我をした場合の処置の方法やフットケアを専門に扱う外来の紹介なども行います。

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